酒を飲んだ時に、肝臓が受けるなんらかのダメージ。一日数杯飲むコーヒーが、その飲酒による肝臓の負担を軽くするという事です。
肝臓の検査において一般的によく使われる検査にY-GTPという検査法がありますが、その検査値で、特に飲酒による肝臓への影響を敏感に反映する事が知られています。
毎日、日本酒で1合、ビールで大瓶1本、ウイスキーがダブルで1杯、焼酎のお湯割りで1杯程度の、アルコールを飲食している人を対象にして、この人達の中で、コーヒーを毎日3・4杯飲む習慣のある人と、ほとんど飲まない人を比較すると、3・4杯飲んでいる人は、飲まない人に比べて、Y-GTPが平均で10以上も低い事が明らかになったのです。
つまりこれは、毎日酒を飲む人が、コーヒーを毎日飲んでいる場合、飲酒による肝臓の負担が軽くなると考えられています。
又、毎日酒を飲む人の中で、コーヒーの摂取量が多いほど、Y-GTPの数値が低いという結果も出ました。
さらに、コーヒーの摂取がY-GTPを下げる作用は、酒を飲まない人には見られず、飲酒量が多い人ほど数値を下げる効果がはっきりと現れました。ただし、コーヒーと同じようにカフェインを含む事が知られている緑茶には、その効果は見られませんでした。
歴史的にみて、健康に害になるといわれてきた時代が長く続いたコーヒーですが、このように利益面の可能性が見いだされてきた事は、興味深い事ですね。コーヒーが、飲酒の害から肝臓をどこまでサポート出きるかは、今後の研究により、さらに明らかになっていく事でしょう。
(10)飲酒による肝臓の負担を軽くする